京都ツアーは、新幹線のぞみで京都駅に着いて市内観光ばかりでなく、郊外と周辺地域の観光コースも多様に展開されるようになりました。周辺部の観光コースが多様化したことによって、京都ツアーもますます多彩になりました。京都ツアーも、定番コースは、観光客が多く、混んでしまうために郊外観光もさらに開拓されはじめています。1960年代からすでに「観光バスが行かない」京都ツアーの観光コースを発掘する動きがありましたが、やはり売れ筋の観光コースに集中しやすいという状況があったようです。
京都ツアーに参加する側にも変化があらわれています。市内観光でも、工房での創作体験のように、従来は郊外で体験するようなオプショナルツアーが人気を集めるようになっています。京都ツアーの観光客向けに古い町家を改造して若い世代の工芸作家たちが工房を構え、手頃な参加料で創作体験教室を開くようになっており、郊外から市内へとこうしたじっくりと落ち着いた体験空間が登場しているのです。こうした新しい流れにのって、市内から郊外へと観光コースが広がりつつあります。新幹線を活用した京都ツアーでは、新幹線の乗車時間が短縮され、疲れにくくなったために、その分、京都市内ばかりでなく郊外での観光を楽しもうという動きが生まれているのです。
京都ツアーに参加する外国人の中にも、もっと穴場的な観光スポットを訪ねたいという希望が高まっているといいます。これは、フランスなどで発刊される観光ガイドブックに、京都の郊外の穴場的な観光スポットも紹介されるようになるなど、新しい動きが強まっているからです。インターネットの観光案内サイトも、英語だけでなく中国語、ハングルなどでつくられるようになり、郊外観光についても紹介されるようになりました。郊外に行くための新幹線から在来線への乗り継ぎも、外国人向けの案内を強化する必要に迫られています。京都駅の総合観光案内所にも、中国語とハングルができるスタッフも常時配置するようになっています。
京都ツアーのガイドブックも各国語のものが増えてきており、こうした対応のなかで、京都市は、外国人旅行者の訪問地を調べた都市・観光地別訪問率ランキングで3位にランキングされるようになっています。宇治市など京都市の周辺都市での観光客数も次第に増える傾向になるといいます。
京都ツアーではなかなか訪れることがない庶民の商店街なども再び注目されるようになり、まちおこしとも結びついて、昭和初期に繁栄した街を再現する動きもすすんでいます。